冬の小樽は、運河沿いの雪明かりも、堺町通りのガラス細工も、子供にとっては非日常そのものです。ただ、正直に言うと大人だけの旅行より準備がひとつ増えます。防寒対策と、宿選びです。
今回は小樽の宿5軒を、評点・設備・アクセスの3点から比較しました。個人的には「子供と冬の小樽に行くなら、部屋に戻ってからどう過ごせるか」が宿選びの分かれ目だと感じています。気になって設備欄を調べてみたんですが、ベビーベッドを明記しているのは5軒のうち1軒だけでした。
この記事の見方、選び方の基準
冬の小樽・札幌近郊は日中の気温が氷点下になる日も珍しくありません。子供連れの宿選びでは、駅からの距離(=雪道を歩く時間)と、室内設備の充実度をまず見てください。
比較表にまとめました。価格は2026年9月時点・2名1室1泊の目安です。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事評価 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| ホテルノルド小樽 | ユニットバスでない独立浴室あり | 朝食4.3 | ベビーベッドあり | 総合 立地4.51 |
| ホテルソニア小樽 | 大浴場・露天風呂・天然温泉 | 朝食4.33 | 大浴場の評価4.18 | 総合 サービス4.29 |
| コージーイン小樽 | 全室個別空調 | 朝食3.0 | エキストラベッドで最大4名 | 室4.36 |
| Tabist THE GREEN OTARU | サウナ・大浴場・天然温泉 | 夕食4.13 | 駅徒歩3分で移動が最短 | 温泉評価3.71 |
| 小樽グランベルホテル | 最上階の展望露天風呂・サウナ | 朝食4.5 | 清潔感4.53 | 客室4.41 |
こうして並べると、駅近さで選ぶか、大浴場でしっかり温まりたいかで、向く宿がはっきり分かれます。
冬の子供の防寒対策、目安になる持ち物
小樽・札幌近郊の冬は風が強く、体感温度は気温より低く感じます。乳幼児は自分で「寒い」と言えないので、大人が先回りする必要があります。
- 中綿入りのブーツか防水スノーブーツ(雪道は普通のスニーカーだと浸水します)
- ミトン手袋(指先が出る手袋より保温性が高い)
- ネックウォーマーまたはマフラー(顔まわりの冷えを防ぐ)
- 使い捨てカイロ(貼るタイプは低温やけどに注意し、服の上から)
- 着替え一式(雪遊びで濡れることを前提に)
抱っこ紐で移動する場合、雪道はアイスバーンになっている区間があります。ベビーカーより抱っこ紐、あるいは両方を状況で使い分ける計画のほうが、正直、現実的です。
小樽で子連れに向く宿5軒
宿ごとに設備も強みも違います。同じ「子連れ向き」でも、部屋で過ごす時間を重視するか、大浴場で温まる時間を重視するかで選び方は変わります。
独立浴室とベビーベッドで乳幼児連れに強い「ホテルノルド小樽」

ホテルノルド小樽は小樽駅から徒歩7分。堺町通りまで徒歩圏内という立地で、雪道を長く歩かせずに観光へ出られます。
設備欄にベビーベッドの記載があるのは、比較した5軒の中でこの宿だけでした。ユニットバスでない独立した浴室があるという点も、乳幼児のお風呂を落ち着いて済ませたい家族には安心材料になります。
評点は立地4.51、朝食4.3と高め。一方で設備3.96、風呂3.92と、他の項目よりやや控えめな数字も見えます。届いている口コミには、部屋が中庭ビューで、浴室が独立している点を評価する内容がありました。
大理石の外観に木の温もりを重ねた内装だそうで、公式サイトによると「大理石を使用した厳かな外観に対し、木のあたたかみを活かした上品な内装で、やすらぎの場を創造。」とのことです。最上階のバーラウンジは、公式サイトによると「最上階には小樽運河、小樽港を見渡せるバーラウンジがございます。」という案内もありました。子供を寝かしつけたあと、交代でひと息つく場所として覚えておくとよさそうです。
大浴場と露天風呂で冷えた体を芯から温める「ホテルソニア小樽」

ホテルソニア小樽は運河沿い、JR小樽駅より徒歩8分。大浴場・露天風呂・天然温泉を備え、泉質は低張性弱アルカリ性泉、効能に冷え性・疲労回復・腰痛が挙げられています。
口コミ件数は2,126件と、5軒の中でもっとも多く集まっていました。
ただ、露天風呂は冬場は湯冷めしやすい造りの宿もあるので、子供を先に上げて着替えさせる段取りは決めておくと安心です。
エキストラベッドで最大4名、家族の予算に合わせやすい「コージーイン小樽」

コージーイン小樽は小樽駅より徒歩20分、新千歳空港からは車で1時間30分程度。5軒の中で最安値目安3,840円と、価格を抑えたい家族に向いています。
公式サイトによると「エキストラベッド1台とソファベッド1名分をご利用いただくことで、最大4名様までご宿泊いただけます。」とのことで、親子4人でも1部屋で完結できます。全室個別空調で、室の評価は4.36。設備の評価も4.26と高めです。
朝食は評価3.0とレトルトタイプの提供が中心で、期待しすぎないほうがよさそうです。ただ、レトルトを電子レンジで温める形式なら、子供のペースに合わせて食べさせやすいという見方もできます。
駅から少し歩く分、雪道の防寒はしっかり整えて出かけてください。
天然温泉サウナと駅近さを両立する「Tabist THE GREEN OTARU」
Tabist THE GREEN OTARUはJR小樽駅より徒歩3分。5軒の中でもっとも駅に近く、雪の中を歩く時間を最小限にできます。
泉質はナトリウム泉、効能に冷え性・神経痛・筋肉痛とあり、大浴場に加えてサウナも備えています。夕食の評価は4.13と、他の項目より高い数字が付いていました。
一方で、設備3.19、室3.17と評点にばらつきがあるのも正直に書いておきます。評点の凹凸が大きい宿なので、駅近さと温泉を優先するか、客室の快適さを優先するかで向き不向きが分かれそうです。
公式サイトによると「小樽駅徒歩3分・天然温泉&本格サウナ完備のホテル」という紹介があり、立地の近さは公式も前面に出しているポイントのようです。
最上階の展望露天風呂とサウナが決め手の「小樽グランベルホテル」
小樽グランベルホテルは小樽運河徒歩1分。札幌駅からJRで約35分、小樽駅より徒歩約15分の立地です。
最上階6階の展望露天風呂
公式サイトによると「石狩湾、小樽運河を一望するホテル最上階6Fの展望露天風呂。」という案内があり、サウナ・大浴場・露天風呂の3つを備えています。清潔感の評価は4.53、朝食は4.5と、比較した5軒の中でも上位に入る数字です。
雪の運河を見下ろしながら温まれる露天風呂は、子供を連れていても大人がひとりで少し長湯したくなる場所だと思います。ただし口コミ件数は308件と5軒の中では少なめで、評点自体は高くても情報量はやや限られます。
評点は客室4.41、立地4.47と全体的に高水準でまとまっているのが特徴です。価格目安は5,320円からと、5軒の中では高めの帯に入ります。
エリアと交通、雪道移動の勘所
小樽駅周辺の宿は、堺町通りや小樽運河まで徒歩圏内のところが多く、レンタカーなしでも動けます。ただし雪道は歩くだけで体力を消耗するので、子供のペースに合わせて休憩を挟む前提でスケジュールを組んでください。
札幌駅からは電車で30〜40分程度という宿が多く、日帰りでの移動も可能です。ただ、冬の在来線は遅延することがあるため、余裕を持った時間設定をおすすめします。
よくある質問
まとめ
ベビーベッドがあるのはホテルノルド小樽だけ、大浴場で温まるならホテルソニア小樽、駅近さで選ぶならTabist THE GREEN OTARU。家族の優先順位によって、正解は変わります。
防寒具は現地調達に頼らず、事前に揃えておくと安心です。雪の運河を、子供と一緒にゆっくり歩けますように。❄️
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